おまわりさん "コミューター" [2CD]
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おまわりさん "コミューター" [2CD]

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オルタナティヴジャンクハードコアバンド“おまわりさん”の 1stフルアルバムファストなパワーヴァイオレンス/ハードコアのDisc1、 ダウナーかつブルータルなスロウコア/アンビエントのDisc2からなる狂気の2枚組! おまわりさんのデビュー・アルバム、ここで聞こえる音楽は、確かにヴォーカル、 ギター、ベース、ドラムスという、ロック・バンドの典型的な編成によって演奏され、 8ビート、ペンタトニックを使用した3コードを基礎とする、ロックの作法をもって 作り出された音楽ではある。しかし、グラインド・コアのマナーに則りながら、 肉体の運動能力の限界に挑みかかる速度感と、徹頭徹尾、屹立する鋼のような硬度と 重量感に貫かれた音響の塊には、ロックの出発点であり、重要なエッセンスであるはずの ブルースのクリシェやシャッフルするリズムによる享楽的でオーガニックな彩りが存在しない。 形式こそロックの語法を維持しながらも、その内実は すでにロックではない領域に 転位しているのである。特に、速度感を強調した前半から、速度を抑えた沈鬱な美しさを見せる 後半の鮮やかな展開は、短音階の和声による抒情性が排されながらも、きわめて禁欲的な 遅いビートと音色の強度による別の抒情性の浮上にそのことを痛感するのである。 なぜなら、この構図自体が20世紀初頭に出現した12音技法をはじめとする西洋の アカデミック音楽やフリー・ジャズからフリー・インプロヴィゼーションへと至る ジャズなどの音楽の地殻変動の歴史に重なって見えるからである。 ワーグナーやマーラーに よる過剰な調性の追求とその崩壊の後を受けて出現した新ウィーン楽派は、 従来の和声に代わってすべての音階を平等に処遇した音列主義と音色の強弱をもって 新たな音楽の確立を目指した。また、ジャズにおいても即興演奏の重要なイディオムである バップの行き詰まりから、放縦と拡散に向かったフリージャズ、そしてその飽和後に 強度や音色などの構造を重視しジャズの語法からも逸脱しようとした フリー・インプロヴィゼーションへと至ったジャズの歴史とも相似すると同時に、 享楽的なロックンロールの再生であるセックス・ピストルズらのパンクロックが 出発点でありながら、そこから享楽性を排除したディスチャージの ハードコア・パンクの出現、さらにそこから速度強度のみを抽出したナパーム・デスらの グラインド・コアへと至る道のりにも相似する。 そうした音楽の進化と深化において 避けることのできない歴史的課題に向き合ったともいえる彼らの音楽の在りようには、 ロックという音楽が遥か彼方までたどり着いてしまったことをいやがおうにも実感せざるを得ない。 そして、その困難さを見事に乗り越えてきた彼らの強靭さも感じざるを得ないのだ。 とまあ、極私的な妄言をずらずら書いてきたけど、こんな言葉の羅列が 彼らの音楽の凄さを1mmでさえ伝えられないことはわかっちゃいるさ。だから、 最後に言わせてもらうよ。聞け! とにかく聞け! ぶちのめされても、もう1回聞け! そして、高柳昌行がフリージャズ以降の予言である「和声やリズムとかの問題ではなく、 音そのものの体験」を通過することで、地の底から湧き出る力を感じろ! Thanks!! コサカイ フミオ (インキャパシタンツ) DISK1 1. It Says No 2. グラインダー 3. 不在 4. バカ社長 5. ロジカルシンキング 6. ユーセフ 7. Dew 8. ハヤシン 9. 集合意識 DISK2 1. コミューター 2. 引力 3. _ 4. 膨張 5. ハイパーインテリジェンツィア